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警察官の制服、30年ぶりリニューアルへ


ニュース 社会 作成日:2017年4月6日_記事番号:T00069864

警察官の制服、30年ぶりリニューアルへ

 台湾警察の制服は1987年に導入されたデザインのものが使用されているが、現場の警察官からは「時代にそぐわない」などと不満の声も上がっているようで、昨年、新たな制服へのリニューアルが決定。警政署は現在、30年ぶりのデザイン変更に向け、フェイスブック(FB)などを通じて広く意見を募集している。

/date/2017/04/06/20police_2.jpg警察官の新制服について内政部の花敬群次長は、着心地がよく、勤務しやすいものがよいが、変更スケジュールは決まっていないと説明した(中央社)

 現在の警察官の制服は濃い青色を基調とし、スーツのスボン、革靴などの組み合わせとなっている。しかし現場の警察官からは、「犯人を逮捕する際の激しい動きでズボンが擦り切れたり、裂けたりする恐れがある」「通気性が悪く、汗で体に張り付きやすい」「革靴は動きにくい」など勤務に支障があるとの意見が多く聞かれる。また「あまり格好よくないため、威厳が保てない」とこぼす若い警察官もいるようだ。

 こうした声を受けて昨年、立法院で「警察服制条例修正案」が可決され、リニューアルが決定。警政署は先ごろ、専門家や警察幹部、現場の警察官52人を集めた専門委員会を設置した。

 また警政署長が開設したFBページ「NPA署長室」では、現役警察官に対し意見を寄せてほしいと呼び掛けており、さっそく警察官と思われるユーザーから「夏場はポロシャツの着用を許可してほしい」「ポケットが多くて動きやすい作業ズボンや軍用ズボンが望ましい」「運動靴や軍用の靴に変えてほしい」といった多くのコメントが書き込まれた。

 このほか警政署では主に警察官を対象に新制服に関するアンケート調査も実施しており、さまざまな手段を通じて集めた意見を統合してサンプルを作成し、投票で決定する計画だ。

 陳国恩警政署長は、年内に新たな制服を発表し、来年に予算を計上、製造業者に発注したいとしている。