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医療関係者の保護強化、罵声・唾吐きも処罰対象へ


ニュース 医薬 作成日:2017年4月7日_記事番号:T00069878

医療関係者の保護強化、罵声・唾吐きも処罰対象へ

 立法院社会福利・衛生環境委員会でこのほど、医療関係者の保護を強化することを目的とする医療法改正法案が初審を通過した。同法案が可決されれば、医療関係者に対し、唾を吐いたり、侮辱的な言葉を浴びせたりした場合、最高で5万台湾元(約18万円)の罰金が科せられることになる。7日付聯合報が報じた。

 現行法では、医療関係者に暴力を働いたり、脅迫、恐喝などの行為に及んだ場合にのみ処罰の対象となるが、林静儀立法委員(民進党)は、看護師が罵声を浴びせられた場合、心理的な不安から業務に支障が出るにもかかわらず、法律に明確な規定がないため罰することができないと指摘。法改正の提案につながった。

 また、医療関係者への暴力、脅迫、恐喝について現行法では3年以下の懲役、拘禁または30万元以下の罰金を科すと定められているが、今回の改正法案では懲役に罰金を合わせる方式に厳罰化される。このほか、保護対象に消防隊員も含める方針だ。

 なお衛生福利部(衛福部)の統計によると、台湾では昨年、医療関係者に対する暴力に関する通報が294件に上った。