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「日本一の清掃員」
、新津春子さんが松山空港を掃除


ニュース 社会 作成日:2017年4月7日_記事番号:T00069890

「日本一の清掃員」
、新津春子さんが松山空港を掃除

 英メディアが選ぶ国際空港ランキングで過去4年間で3度「世界で最も清潔な空港」に輝いた羽田空港で働き、「日本一の清掃員」と呼ばれる女性、新津春子さん(46)が6日、台湾の大手ビル管理・清掃会社の招きに応じて来台した。この日、台北松山空港を訪れた彼女はさっそくトイレの清掃に取り掛かって「模範演技」を披露、そのプロ意識の高さに同空港のベテラン清掃員から感嘆の声が漏れた。

/date/2017/04/07/19Clean_2.jpg新津さん(右1)は「台北駅のトイレの清潔さは40点」と評価した上で、より良い清掃方法などを伝授した(7日=中央社)

 新津さんは中国残留孤児の父親と中国人の母親の下、遼寧省瀋陽市で生まれ、17歳の時に日本へ移住。高校卒業、清掃員として働きながら清掃の専門学校へ通い、25歳の時に空港管理会社に入社し、羽田空港での勤務に就いた。

 その後も洗剤の調合方法を考案したり、国家資格「ビルクリーニング技能士」を取得するなど、絶え間なく技術の向上に努め、現在では羽田空港の清掃員約700人を統括、指導する立場となった。また2015年にはNHKの「プロフェッショナル・仕事の流儀」で取り上げられて大きな話題となり、講演会やセミナーに呼ばれたり、書籍を出版するなど一躍時の人となった。

 今回、桃園国際空港や台北駅などの清掃を請け負う台湾の業界最大手、信実集団の招きに応じて来台した新津さんは6日午後、松山空港を一巡りした後、トイレの1カ所に入って自ら清掃しつつ、指導を行った。

 彼女は「とてもきれいな空港ですね」と称えつつ、見逃しやすい汚れを指摘し、その清掃方法をこと細かに伝授。その姿に現地清掃員からは「まるで自分の家を掃除しているようだ」と驚きの声が上がった。

 新津さんは3日間の滞在予定で、台北駅や桃園国際空港で清掃員と交流する予定だ。