ニュース 石油・化学 作成日:2017年4月11日_記事番号:T00069925
台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が10日発表した第1四半期純利益は550億6,300万台湾元(約2,000億円)で、前期比21.8%減、前年同期比94.7%増だった。為替差損が86億1,100万元に上ったものの、原油価格上昇を受けて前年同期比でほぼ2倍増となった。連結売上高は3,742億1,800万元で、前期比4.6%増、前年同期比21.3%増だった。11日付経済日報が報じた。
主要4社の第1四半期純利益は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、98億9,000万元(前期比18%減、前年同期比73.1%増)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、108億5,500万元(前期比59.3%減、前年同期比102.1%増)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、117億200万元(前期比32.2%増、前年同期比73.2%増)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)、226億1,600万元(前期比0.8%減、前年同期比116.5%増)──と、軒並み前年同期比で増加した。
台塑化の曹明総経理は前年同期比での大幅増益について、石油精製工場が定期保守点検に入り生産量が減少したものの、精製油の利ざやが1バレル当たり12米ドル近くに拡大したほか、在庫評価益の拡大が貢献したと説明した。またブタジエンの価格が前年同期の3.2倍となっていることも寄与した。
台塑化の第2四半期の稼働率は前期並みとなる見通し。一方、台塑は需要期に入るため稼働率が前期比2ポイント上昇して90%となり、連結売上高が前期から成長する予測だ。
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