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TSEC出資の厚固光電、屏東工場が18年Q1量産へ


ニュース その他製造 作成日:2017年4月11日_記事番号:T00069927

TSEC出資の厚固光電、屏東工場が18年Q1量産へ

 太陽電池メーカーの元晶太陽能科技(TSEC)が出資する太陽電池モジュールメーカー、厚固光電は10日、屏東県の大慶工業区で新工場の着工式典を行った。TSECの廖国栄董事長は、同工場は来年第1四半期に量産を開始する予定で、第1期の生産能力は台湾最大の550~880メガワット(MW)に上ると説明した。11日付工商時報が報じた。

/date/2017/04/11/08solar_2.jpg新工場は、太陽電池モジュール工場としては台湾初の垂直統合型となる予定だ(10日=中央社)

 厚固光電の資本金は10億台湾元(約36億円)で、TSECが3割出資する筆頭株主だ。太陽電池用導電性ペースト最大手、碩禾電子材料(ギガソーラー・マテリアルズ)も19.9%出資し、残りは台湾の太陽電池、鉄鋼大手が出資している。

 厚固光電の屏東工場は敷地1万4,000坪。生産能力をまず500MWとし、完工後にTSEC新竹工場の生産能力50MWを同工場に移転する計画だ。その後は市況に応じて最大800MWまで拡充する。さらに次の段階として新工場棟を増設し、最終的に生産能力2ギガワット(GW)を目指す。

 廖董事長は、政府は2025年までに太陽光発電所の設備容量を20GWに増やす目標を掲げており、今後は年間で最大2GWの導入が必要になると説明。台湾にはこれまで大規模な太陽電池モジュールメーカーがなかったが、厚固光電がその穴を埋めたいと表明した。