ニュース 社会 作成日:2017年4月11日_記事番号:T00069937
中台サービス貿易協定に反対して立法院などを占拠した2014年3月のヒマワリ学生運動で行政院を一時占拠したグループに対する判決公判が10日、台北地方法院で開かれ、被告11人に公務執行妨害、器物損壊の罪で一部有罪の判決が言い渡された。量刑は3月から5月の懲役で、罰金で代替可能とする軽いものだ。11日付聯合報が伝えた。
魏被告(中)は、立法院占拠と同様に全員無罪とすべきだと、判決に対し遺憾の意を示した(10日=中央社)
被告のうちリーダー格の魏揚被告ら8人は扇動罪で起訴されたが、立法院占拠で起訴された22人と同様に無罪とされた。ただ、立法院占拠グループの無罪判決では被告らの行動が「市民的不服従」に当たるとしたのに対し、今回の判決は「体制内で紛争解決または紛争が可能で、違法行為をいわゆる抵抗権、反抗権と並べて議論すべきではない」とし、市民的不服従の概念は採用せず、あくまで被告らに「犯罪を扇動する意思はなかった」として無罪を言い渡した。
立法院占拠と行政院占拠で裁判所の判断が微妙に異なったのは、市民的不服従の成立要件となる、「抗議対象が政府または公共の事務に関係する重大な違法または不義行為」「公共の利益または事務への関心に基づいている」などの点からみて、行為の必要性がなかったと判断されためといえる。
一方、今回の判決では陳建斌被告ら8人が警官隊ともみ合いとなった場面で、布袋を警官に被せるなど行き過ぎた行為があったとして、公務執行妨害の罪で有罪となった。また、李冠伶被告ら3人がバリケードや行政院中央ビルのドアを破壊したとして、器物損壊で有罪とされた。
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