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ビタミン剤を食品扱いに、衛生署が検討


ニュース 食品 作成日:2008年4月24日_記事番号:T00006995

ビタミン剤を食品扱いに、衛生署が検討

 
 行政院衛生署は23日、現行では「医薬品」に分類されており、価格が米国の2倍以上となっている総合ビタミン剤を、「食品」へと分類を変更する方向で検討することを決定した。早ければ6月末に公告を行い、下半期から実施する。24日付蘋果日報などが報じた。

 最近、薬局経営者によるビタミン剤の輸入販売が薬事法違反などに問われた裁判の判決で諸外国との価格差が指摘され、23日立法院で行われた衛生署の報告に対し、多くの立法委員が分類が不適切なため一般消費者が不利益を被っていると指摘した。

 これを受け、衛生署の廖継洲薬政処長は同日午後、米国、日本などの先進国の事例を参考に、「食品」に改める方針だと語った。また、2001年に医薬品と食品の境界を検討した際、中国、香港、韓国、ドイツなどを参考に、米大手医薬品メーカー、ワイスの総合ビタミン剤、セントラムを「医薬品」に分類することを決めたという。

 業界団体の薬師公会全国聯合会の李穎華理事は、総合ビタミン剤が「食品」に分類されれば、輸入販売も可能になり、域内の総合ビタミン剤の販売価格も大幅に下がると予測している。

 台湾ワイスは、「公告が出てから対応する予定で、今のところ値下げの計画はない」と語った。

 サプリメント(栄養補助食品)の域内市場は、年間70億台湾元(約240億円)で、総合ビタミン剤が大半を占める。