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オフショア保険部門好調、中国の税務調査強化で【図】


ニュース 金融 作成日:2017年4月12日_記事番号:T00069958

オフショア保険部門好調、中国の税務調査強化で【図】

 中国の税務調査強化を受け、台湾保険業界のオフショア保険部門(OIU)の業績が好調に推移しており、今年第1四半期の初年度保険料収入は3,088万米ドルに達した。12日付経済日報などが報じた。

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 初年度保険料収入は昨年通年で4,578万米ドルだっただけに、市場関係者は今年上半期中に前年実績を上回るとみている。

 背景には中国が最近、非居住者の税務情報収集を進め、台湾企業関係者が影響を受けている事情がある。こうした中、台湾は口座情報を定期的、自動的に交換する多国間の「共通報告基準(CRS)」に加わっていないため、台湾保険業界のOIUが資金の逃避先になっている。

 OIU効果に台湾元高も重なり、台湾の6大生命保険会社の業績が改善。3月には南山人寿保険が業界トップの17億4,800万台湾元(約63億円)の純利益を計上し、第1四半期も2億8,900万元の黒字へと転換した。中国人寿保険も3月に1億元の純利益を上げ、黒字転換を果たした。これにより、第1四半期は6社のうち、新光人寿保険(39億200万元の赤字)を除く5社が黒字を確保した。