シリコンＩＰ（知的財産）プロバイダー、力旺電子（イーメモリー・テクノロジー）は12日、マルチタイム・プログラマブル（ＭＴＰ）組み込み不揮発性メモリ（ｅＮＶＭ）技術に関するシリコンＩＰ「NeoEE」について、同シリコンＩＰを製造プロセスに採用して量産済みのウエハー出荷量が累計10万枚を超えたと発表した。「NeoEE」は台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）など世界的なファウンドリーに採用されている。13日付工商時報が報じた。
イーメモリーは、「NeoEE」を採用して量産、出荷されたウエハーは、大半が指紋認証ＩＣ関連と説明。「NeoEE」により顧客は指紋認証センサーの正確性、安全性を高められると強調した。今後も指紋認証センサーの応用先、需要が拡大する見通しで、数年間は「NeoEE」採用のウエハー出荷枚数が倍増を続けると予想した。
イーメモリーの第１四半期の連結売上高は３億3,700万台湾元（約12億円）で、台湾元高の影響により市場の予想を下回ったが、前期比10.1%増、前年同期比5.4%増となり四半期ベースの過去最高を更新した。
