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工研院・アビオキャスト・東台、航空宇宙部品の積層造形で提携


ニュース 機械 作成日:2017年4月14日_記事番号:T00070008

工研院・アビオキャスト・東台、航空宇宙部品の積層造形で提携

 工業技術研究院(工研院)はこのほど、航空機用アルミニウム合金鋳物部品メーカー、天陽航太科技(アビオキャスト)、および工作機械大手の東台精機(東台マシン&ツール)と、共同で金属積層技術により航空宇宙産業向け軽量アルミ合金製部品を生産する契約を交わしたと発表した。台湾のサプライヤーが航空宇宙市場に参入できるよう支援することが目的で、65億台湾元(約230億円)以上の関連商機を見込む。14日付工商時報が報じた。

/date/2017/04/14/05aerospace_2.png東台精機の陳馨宝博士(左)は、航空宇宙産業向け部品の積層造形装置の自前化を進めたいと述べた(工研院リリースより)

 工研院材料・化工研究所の彭裕民所長は、工研院は高強度のアルミ合金粉末と航空宇宙産業向け部品の金属積層造形装置の開発に照準を当て、関連部品で32%以上の軽量化を目指すと説明した。アビオキャストは高強度アルミ合金材料と航空宇宙産業向け部品の軽量化のための構造設計に、東台精機はアルミ合金粉体の積層造形、関連設備の開発に注力する計画で、3者の提携により台湾初となる金属積層技術による航空宇宙産業向け部品のサプライチェーンを構築し、台湾航空宇宙産業の技術高度化を図ると強調した。

 アビオキャストの本田恒夫董事長は、今回の提携により部品の軽量化と、航空宇宙産業で通用する強度向上を目指したいと話した。