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中国・山水水泥、アジアセメントが経営権取得に再挑戦か


ニュース その他製造 作成日:2017年4月14日_記事番号:T00070010

中国・山水水泥、アジアセメントが経営権取得に再挑戦か

 中国のセメント大手、中国山水水泥集団(山水水泥)の経営権を巡り、同社筆頭株主の中国天瑞集団水泥(天瑞集団)と台湾の亜洲水泥(アジアセメント、亜泥)との争いが激化する中、14日付経済日報が香港メディアの報道を基に伝えたところによると、アジアセメントはこのほど山水水泥の第2株主、山水投資と145億5,000万台湾元(約520億円)で株式を買収することで基本合意に達したもようだ。

 アジアセメントは中国での事業拡大を目的とし、2010年より山水水泥株の取得を進め、14年には持ち株率が20.9%と、天瑞集団の28.06%、山水投資の25.09%に次ぐ第3の株主となった。15年には山水投資および第4株主の東中建材と協力して経営権奪取を画策したものの、最終的に山水投資が天瑞集団支持に回ったことで計画は失敗に終わった。

 しかしその後、天瑞集団と山水投資の間で利益分配方式をめぐる対立が発生したことを受けて、アジアセメントは再度、山水水泥の経営権取得に向け、山水投資に働き掛けを行っているようだ。

 一方、天瑞集団もアジアセメントの動きを察し、山水投資陣営の大株主による株式譲渡禁止を申請するなど、対策を講じているとみられる。