ニュース 石油・化学 作成日:2017年4月17日_記事番号:T00070032
台湾中油(中油、CPC)が観塘工業区(桃園市観音区大潭)に建設する計画の液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地が、海底の無節サンゴモを傷つけるとして、環境保護団体と地元住民約100人が15日、総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道でデモを行い、陳情書を提出した。16日付中国時報が報じた。
地元住民や子どもは、無節サンゴモを保護しなければ、エビや貝類の生態にも影響すると訴えた(15日=中央社)
桃園在地聯盟の潘忠政理事長は、大潭の独特の無節サンゴモは台湾で最も美しく、27キロメートルに及ぶが、LNG受け入れ基地建設により70ヘクタールが生き埋めとなり、周囲200ヘクタールにも影響が及ぶと指摘した。以前、鄭文燦桃園市長と蔡英文総統に申し入れた際は、2人とも保護への協力を表明していたのに失望したと話した。
CPCは、行政院環境保護署(環保署)に対し環境現況差異分析を提出し、審査を通過してから着工すると説明した。建設予定地に無節サンゴモはない上、潮間帯(海と陸の境界に当たる部分)の無節サンゴモは3.18%しかなく、打撃緩和や補償措置を検討すると述べた。
建設工事は5月末に審査完了、6月に入札、8月に着工を目指している。
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