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住宅価格の年収倍率、過去最高の9.35倍【表】


ニュース 建設 作成日:2017年4月18日_記事番号:T00070062

住宅価格の年収倍率、過去最高の9.35倍【表】

 内政部営建署が17日発表した統計によると、2016年第3四半期の台湾全土の住宅価格(中央値)に対する世帯年収(中央値)の倍率は9.35倍で、前期比0.37ポイント上昇、前年同期比0.82ポイント上昇して初めて9倍を上回り、過去最高を更新した。不動産価格が下落しても所得が伸びない中、住宅購入が一段と難しくなっている状況を示す結果となった。18日付工商時報などが報じた。

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 地域別では、▽台北市、15.47倍(前年同期比0.16ポイント下落)▽新北市、12.7倍(0.16ポイント上昇)▽桃園市、8.5倍(0.81ポイント上昇)▽台中市、9.42倍(0.77ポイント上昇)▽台南市、7.44倍(0.63ポイント上昇)▽高雄市、8.61倍(0.71ポイント上昇)──と、台北市以外の5直轄市は軒並み上昇した。

 また、住宅ローン返済額が世帯月収に占める割合は38.49%で、前年同期比2.4ポイント上昇して適正値の30%以下を大きく上回った。

 地域別では、▽台北市、63.71%(前年同期比2.46ポイント下落)▽新北市、52.33%(0.78ポイント下落)▽桃園市、35%(2.45ポイント上昇)▽台中市、38.79%(2.16ポイント上昇)▽台南市、30.64%(1.82ポイント上昇)▽高雄市、35.48%(2ポイント上昇)──と、台北市と新北市では昨年同期を下回ったものの、月収の半分以上が住宅ローン返済に充てられ、その分、生活の質に大きなしわ寄せを受けていることがうかがえる。