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図書館を託児所扱い、母親にネットで非難集中


ニュース 社会 作成日:2017年4月18日_記事番号:T00070074

図書館を託児所扱い、母親にネットで非難集中

 苗栗県に住むある母親がこのほど、図書館に電話をかけて館内にいる息子を呼び出すよう館員に依頼しものの、忙しさを理由に拒否されたことからフェイスブック(FB)上に「態度が悪い」などと苦情を書き込んだところ、大勢のユーザーから「図書館は託児所じゃない」「世界で忙しいのは自分だけだと思うな」などと非難の集中砲火を浴びることとなった。

 炎上を招いたこの母親(33)は、小学6年生の息子を放課後、宿題をさせるため小学校に隣接する公立図書館に毎日通わせていた。しかし今月14日、用事ができて迎えに行けなくなったことから、そのことを息子に伝えようと図書館に電話をかけた。

 母親は電話に出た図書館員に対し、息子に電話に出るよう伝えてほしいと頼んだが、相手は忙しいとの理由で拒否。彼女はさらに「息子は2階にいるから、ちょっと声をかけるだけでいい」と食い下がったが、やはり聞き入れてはもらえなかった。

 なお図書館側の説明によると、同館ではスタッフが2人しかおらず、当時は1人が書籍の整理作業、もう1人が利用者や電話への対応に当たっており席が外せなかったという。

 しかし母親は図書館の対応に不満を募らせ、自身のFBページに17日、「なぜこんなに態度が悪いのか。ひどい」と書き込み、怒りを吐き出した。彼女は共感を呼ぶと考えて投稿したようだが、これを見たネットユーザーからは大量の批判コメントが寄せられる結果となり、中には「ばか」といった中傷コメントも書き込まれたようだ。

 騒ぎとなったことを受けて同日、母親は夫を伴って図書館を訪れ、館員に謝罪した。ただ、夫はネット上で妻が侮辱的な言葉を浴びせられたことに我慢ができず、ユーザー64人を裁判所に提訴すると表明した。

 なお弁護士は、母親がFBに自身が感じた不満を書き込んだ行為は誹謗(ひぼう)罪には当たらないが、彼女を中傷したユーザーは公然侮辱罪で懲役1年以下の処罰を受ける可能性があると指摘している。