ニュース 電子 作成日:2017年4月19日_記事番号:T00070079
鴻海科技集団(フォックスコン)顧問で同グループ傘下の液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)の名誉董事長を務める段行建氏は18日、同社が有機EL(OLED)パネル事業においてシャープとの協力を強化する考えを初めて明らかにした。今後、両社のリソースを統合し、重複した投資は行わない方針だ。またイノラックスは近く、シャープが進める第4.5世代有機ELパネル生産ライン新設に関し、関連人材10人を派遣する計画だ。19日付経済日報などが報じた。
なおアップルが今年発売するスマートフォン新機種「iPhone8」に採用が見込まれる有機ELパネルはサムスン電子が独占供給すると観測されているが、業界では、イノラックスはシャープとの協力により、将来的にサムスンから受注を奪取したい考えとみられている。
ただ、iPhone8向け有機ELパネルについては韓国のLGディスプレイ(LGD)も来年よりサプライヤーに加わることがほぼ確定しているとされ、今後、イノラックスにとってライバルとなりそうだ。
なおこれまでたびたびアップル製品に関するリークを行っている中国のネットユーザー「KK低調」氏がこのほど、iPhone8のものとみられる図案を公開。これによると同機種に採用される有機ELディスプレイのサイズは5.768インチに大型化されるもようだ。
東芝メモリ買収にシャープ参加か
このほか東芝が半導体メモリー事業を分社して設立した「東芝メモリ」の売却について、日本経済新聞は、同社の買収を目指す鴻海精密工業が傘下のシャープを陣営に加えることを検討していると報じた。日本政府が半導体技術の中国への流出を懸念を示す中、日本企業を参加させることで状況を打開する意図があるとみられる。
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