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馬英九氏の特別費流用、無罪が確定


ニュース 政治 作成日:2008年4月25日_記事番号:T00007010

馬英九氏の特別費流用、無罪が確定

 
 馬英九次期総統が台北市長時代に受け取った特別費を私的に流用したとして、横領などの罪に問われた裁判の上訴審で、最高法院(最高裁)は24日、一、二審の無罪判決を支持し、検察側の上訴を棄却した。これにより馬氏の無罪が確定した。裁判は起訴から1年2カ月という異例のスピードで、5月20日の総統就任式を前に決着が図られた。25日付台湾各紙が伝えた。

 馬氏は昨年2月、領収書が費用な特別費1,117万台湾元(約3,843万円)余りを私的に流用したとして起訴され、総統選では馬氏に対する攻撃材料となった。

 最高法院は、特別費を首長に対する「実質的な手当」とした二審判決は支持できないが、馬氏に悪意はなく、不法所得もなかったなどとして、上訴を棄却した。一、二審はいずれも、特別費を実質的な手当と認定し、馬氏に無罪を言い渡していた。

 馬次期総統は、自身の無罪が確定したことを受け、同様に特別費の不正流用で捜査、起訴されている地方首長の特別費不正使用疑惑について、赦免を検討する方針だ。担当弁護士は、「陳水扁総統の国務機密費流用事件も検討の対象になる」と話した。