ニュース 公益 作成日:2017年4月20日_記事番号:T00070124
台湾で初めての民間による地熱発電所「利沢地熱発電所」(宜蘭県五結郷)が19日、環境影響評価を通過した。20日付聯合報が伝えた。
推進母体の蘭陽地熱資源は、年内にも最初の試験井の掘削を完了する計画を明らかにした。今後は民間からの出資、政府による投資で2年以内に10億台湾元(約36億円)の資金を集め、4年以内にさらに10本の地熱井を掘削し、2025年までに101メガワット(MW)の発電を目指す。地熱井は深さ6キロメートル、開発区域の面積は1.49ヘクタールとなっている。
地熱発電は「脱原発」に向けた代替エネルギーとして注目されている。台湾は元々潜在的に地熱資源が豊富だとされてきた。しかし、台湾では過去に地熱発電の経験がないため、環境影響評価の審査には2年間を要した。
地元からは建設予定地が液状化高リスク区域にあり、地熱井の掘削が地震や地盤沈下を招くのではないかという懸念の声も上がっている。環境影響評価委員からも地下から組み上げた流体による地下水汚染を懸念する意見が出た。これについて、蘭陽地熱資源の高成炎董事長は「掘削は閉鎖式の管を使って行う上、外側をコンクリートで覆うため、流体が漏れることはない」と説明した。
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