工業技術研究院（工研院）産業経済趨勢研究センター（ＩＥＫ）は20日、台湾製造業の2017年生産額は17兆4,300億台湾元（約63兆円）で、前年比3.2％増加すると予測した。従来予測から0.68ポイントの上方修正だ。21日付工商時報が報じた。
産業別では情報電子産業が前年比3.96％増で、６兆2,200億元となる見通しだ。このほか、▽金属機電産業、0.52％増（４兆6,400億元）▽化学工業、5.87％増（生産額４兆3,700億元）▽民生工業、1.72％増（２兆2,100億元）──で、軒並みプラス成長となる予測だ。
ＩＥＫは、製造業景気は第１四半期に底を打ったと説明。ＩＣＴ（情報通信技術）製品の輸出は前年比でプラス成長が見込め、ノートパソコンとタブレット端末は出荷台数の減少幅が縮小すると予測した。また、石化産業は原油価格の上昇が貢献する見通しだ。
ただＩＥＫは、下半期は米トランプ政権の経済政策や、産油国の協調減産の延長の行方が不確定要素と指摘した。
