中国国務院台湾事務弁公室（国台弁）の龔清概元副主任（57）が前任地で5,353万人民元（約８億5,000万円）の賄賂を受け取ったとして起訴された事件で、河南省安陽市の裁判所は20日、龔元副主任に禁錮15年の判決を言い渡した。21日付蘋果日報が伝えた。
龔元副主任は福建省で晋江市共産党委書記、南平市長などを歴任した1996年から2015年にかけ、土地収用に便宜を図る見返りとして賄賂を受け取ったとして起訴された。龔元副主任は晋江市で在任中、10億人民元に上る資産を築いたされる。
判決は龔元副主任が自発的に賄賂を返還している点などを酌量して量刑を定めた。個人財産2,200万台湾元（約8,000万円）相当は没収が命じられた。
龔元副主任は国台弁では数少ない閩南語（台湾語）の話者で、昨年１月に重大な規律違反で取り調べを受けていると報じられていた。
