ニュース 社会 作成日:2017年4月21日_記事番号:T00070156
妻が夫の浮気を疑い、ハイヒールのかかとで頭を殴るなどの暴力行為を働いたほか、夫の職場に押しかけて同僚の前で彼を侮辱するなどの行為に及んだことから、夫が妻を提訴。訴えが認められ妻に105万台湾元の賠償を命じる判決が下された。
台北市で歯科診療所を営む男性と妻は結婚して20年以上になる。しかし2014年2月、夫が職場の女性従業員と不倫関係にあると思い込んだ妻は、診療所に乗り込んでハイヒールで殴り掛かり、夫は頭部に流血するほどの傷を負った。
また同年7月には、妻はドライヤーや水筒で夫を殴打したほか、足で蹴る、かみつく、夫の下腹部をつかむなどの暴行を加えた。さらに同年10月には再度診療所へ向かい、公衆の面前で「恥知らず」「性病持ち」などと侮辱したという。
このほか、妻は携帯電話で「暴力団に頼んで手足を切り落としてもらう」などと記した脅迫メッセージを夫に送りつける、家の鍵を閉めて夫が入れなくするなどの嫌がらせを行い、これに耐えかねた夫は妻を提訴した。
一審で妻は、夫が18年にわたり不倫を続けていた上、それを自分に自慢していたと証言。夫に働いた暴力は正当防衛であり、侮辱するような言葉も夫婦間の単なる会話に過ぎず、性病も事実だと弁明した。これに対し裁判所は、浮気の証拠はなく、臆測だけで彼を殴打、侮辱したとして妻に15万元の賠償を命じた。
しかし夫はこれに納得できず控訴。二審でも夫の浮気は証明されず、さらに性病にもかかっていないことが判明。高等裁判所は▽ハイヒールによる殴打、10万元▽水筒による殴打など、10万元▽診察所での侮辱、20万元▽携帯メッセージ(24通)による脅迫・侮辱、45万元――などそれぞれの行為と賠償額をリスト化し、計105万元の賠償金を夫に支払うよう命じた。
なおこの2人は現在も離婚しておらず、依然、夫婦関係にあるようだが、さすがに修復は不可能だろう。
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