ニュース 石油・化学 作成日:2017年4月26日_記事番号:T00070219
李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)は今年、台湾、米国、中国で熱可塑性エラストマー(TPE)の年産能力を60万トン以上へと現在より約20%増強する計画だ。TPEの用途拡大を見込んでいる。26日付工商時報が報じた。
LCYケミカルは小港工場(高雄市)の年産能力を現在の12万トンから14万~15万トンへ、米国で現在の5万トンから2年以内に10万トンへ、中国の恵州工場(広東省)で35万トンから40万トンに増強する計画だ。
LCYケミカルの売上高のうちTPE事業は約46%を占める。主な応用先は▽靴底▽アスファルト改質剤▽屋根防水▽水添スチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体(SIS)ベースの粘着剤▽医療向け▽ポリ塩化ビニル(PVC)と天然ゴム代替用──。
LCYケミカルの李謀偉董事長は、一部の国ではPVCの使用が禁止されていると説明。また、天然ゴムは加硫を行わなければタイヤに応用できず、分解しにくい一方、TPEは紫外線照射により分解できるため、天然ゴムの代替になると話した。さらに、米国ではトランプ大統領がインフラを強化しており、道路用アスファルト改質剤の需要が伸びていると明かした。
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