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保険業の為替差損、Q1は658億元


ニュース 金融 作成日:2017年4月26日_記事番号:T00070230

保険業の為替差損、Q1は658億元

 金融監督管理委員会(金管会)が25日発表した統計によると、第1四半期の保険業界の為替差損は為替ヘッジなしの場合で5,088億台湾元(1兆8,900億円)となり、為替ヘッジと為替準備金取り崩しにより、業績に影響する為替差損は658億元にまで圧縮された。26日付工商時報が伝えた。

 為替差損の拡大は、第1四半期に台湾元が6%以上上昇したことがある。保険各社は第1四半期に「外国為替価格変動準備金」を261億元切り崩し、同準備金の残高は3月末現在で2012年3月の制度発足以降で最低の180億元まで減少した。為替ヘッジ利益による相殺分は4,169億元だった。

 4月以降も台湾元が強含んでいるが、金管会保険局によると、保険会社9社の同準備金が規定の「警戒レベル」に達しており、これ以上為替差損の解消に同準備金を投入できないため、4月以降は決算に反映される為替差損が拡大する可能性がある。富邦人寿保険、南山人寿保険、台湾人寿保険は既に同準備金を7割以上取り崩したという。