ニュース 社会 作成日:2017年4月27日_記事番号:T00070263
今年3月、登山のためネパールを訪れた後、ヒマラヤの山中で行方不明となっていた台湾人カップルのうち男性がきのう(26日)、約50日ぶりに救助された。しかし、女性は3日前に谷に転落し、死亡していたことが明らかとなった。
不明となっていたのは梁聖岳さん(男性、21)と劉宸君さん(女性、18)のカップルで、今年1月にインドを旅行した後、2月下旬にネパールへ入った。そして3月3日、台湾の家族に「今度は10日に連絡する」と約束した上で、8日に現地のツアー会社を通じて標高4,000メートル級の山へトレッキングに出発した。
なお梁さんの家族によると、いずれも標高5,000メートル以下に位置する村から村を巡る比較的安全なルートを巡る予定だった。2人だけでトレッキングに出かけて、22日に現地ガイドと落ち合う予定だった。
しかし、2人は9日に他の登山客によって山中で目撃されたのを最後に行方不明となり、22日になっても姿を現さなかった。24日に家族がネパール入りし、ツアー会社のガイドらとともにヘリコプターなどを使って捜索を行ったが、2人を見つけることはできなかった。
そして2人が行方不明になってから48日が経過したきのう、台湾の駐インド代表処にネパール警察から梁さんが見つかったとの連絡が入った。
外電の報道によると、2人は登山中に大雪に見舞われ、足を滑らせて谷に落ち、身動きが取れなくなったとみられ、雪を溶かした水や携行していた塩を口にして命をつないでいたという。しかし、梁さんは山中の滝近くにいるところを捜索チームのメンバーによって救助されたが、劉さんは持ちこたえることができなかった。
梁さんはヘリでカトマンズの病院に緊急移送され、現在、非常に衰弱しているものの、意識ははっきりしているという。
2人の遭難について台湾の登山家、高銘和氏は「装備と食料が万全だったとしても、雪山で孤立した場合、50日も生き延びることは不可能」と指摘。このことから2人は食料を口にできる条件にいたが、発見直前になって厳しい状況に陥ったと考えられるとの見方を示した。
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