ニュース 社会 作成日:2017年4月28日_記事番号:T00070286
台湾大学公共衛生学院は27日、台塑集団(台湾プラスチックグループ、台プラ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)の北8キロメートルに位置する彰化県大城郷の台西村、頂庄村で住民の尿から多種類の重金属や汚染物質が検出されたことを明らかにした。28日付蘋果日報が伝えた。
台西村の廟には、大気汚染の改善と祖父母の健康を願う子供が書いたカードが貼られていた(27日=中央社)
今回の調査は、国家衛生研究院による住民の追跡調査でしばしば血液の異常などが見られたことから、同院と彰化県衛生局が台湾大公共衛生学院に委託して実施された。
調査は2014年から昨年にかけ、大城郷、竹塘郷の住民1,934人について、発がんリスクを分析したもので、台西村、頂庄村では尿からクロム、マンガン、銅、ヒ素、カドミウム、鉛などの重金属や多環芳香族炭化水素(PAHs)代謝物など10種類異常の汚染物質が六軽から20キロメートル離れた竹塘郷の住民よりも高い濃度で検出された。
また、台西村での住民のがん罹患リスクは大城郷内の他の村の2.66倍に達することも分かった。このため、調査グループは「台西村の住民のがん発症と六軽には顕著な相関関係が見られた」と指摘した。
台プラは「研究は外部非公開で内容を解析することはできないが、研究機関は結果発表前に専門家を集めて検討を行い、社会の混乱を避けるべきだ」とコメントした。
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