ニュース 社会 作成日:2017年5月2日_記事番号:T00070311
自動車運転免許の取得希望者に公道での路上試験合格を必須とする制度が1日にスタートした。この日、台湾全土で38人が新制度での運転免許取得試験に挑んだが合格者はわずか8人で、不合格者のうち2人が路上試験で振り落とされた。
免許取得者の運転技術向上を促し、交通事故を減らすことを目的に路上試験を加えた新制度が1日から適用されるのは、日本の運転免許センターに当たる各地の監理所に今月以降、受験を申し込んだ者。4月までに教習所での受講を申し込んだ者で来月5日までに試験を受ける場合は路上試験なしの旧制度が適用される。
このため、1日に路上試験を含む新制度で受験したのは監理所での「一発試験」に挑む者だけとなったが、様子見のためかこの日の受験者は通常に比べ少なかったようだ。
新制度では筆記試験、試験場内コースでの運転試験に合格すれば、路上テストに進むことができるが、1日の受験者のうち場内コースでの試験に合格したのはわずか10人で、さらにそのうち2人が路上試験で不合格となった。
なお路上試験では7分野27項目の採点ポイントが設定され、70点以上の取得が求められるが、不合格となった1人は一気に32点が減点される「発車時の後方確認」、「右左折時の車線を変更する際の方向指示器点灯」を怠ったことが響いた。
ただ、場内コースの方が一般道よりも運転の難易度が高く、さらに車庫入れや坂道発進などの内容も含まれるため、受験者からは「路上試験の方が簡単だった」との声が聞かれ、実際に場内コースの試験の方が合格率は大幅に低かった。しかし、不合格者の1人は「緊張し過ぎて後方確認を忘れた」と語っており、落ち着いて対処できるかどうかが合否の鍵を握るようだ。
公道で練習する教習所の自動車(右1)。台湾は死亡交通事故に遭う確率が日本に比べ約5倍高いのは、これまで路上試験なしで簡単に運転免許を取得できていたことも原因だろう(1日=中央社)
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