ニュース 社会 作成日:2017年5月3日_記事番号:T00070336
80歳といえば、多くの人が老人ホームのお世話になる年齢だが、60歳を過ぎてからマスターズ陸上の国際大会に参加して20個を超えるメダルを獲得してきた女性、潘秀雲さんは80歳を迎えた今年も「必ず試合に出てたくさん記録を更新したい」と語っており、意欲に衰えはみえない。
潘さんが陸上競技に出会ったのは中学生の時。彼女の足を見て走るのが速そうだと感じた教師に陸上部に勧誘されたのがきっかけだ。男子学生もかなわないほどの実力を発揮した彼女は当時、「ジェット機」のニックネームで呼ばれていたそうだ。
「今じゃジェットおばあちゃんね」と笑う潘さんによると、22歳で結婚し、家庭に入った後、40年以上も運動をしていなかったせいか、58歳の時にひざの関節を痛め、医師から人工関節に置き換えてはどうかと提案を受けたという。
彼女はこれを聞いて「手術がうまく行かなかったらどうしよう」と不安になり、メスは入れず、トレーニングで治そうと決意。それからというもの、週に3度、陽明山の険しい山道を歩き、温泉に入るという生活を続けた結果、半年後には杖が不要になり、その回復ぶりは医師を驚かせた。
さらに潘さんはその後テニスをするようになり、そこで彼女が陸上経験者だということを聞きつけたテニス仲間が「マスターズ陸上に出る女性選手が見つからないそうだから出てみないか」と勧誘。これを承諾した潘さんは直ちに毎朝7キロメートルのジョギングや100メートル走の練習を開始した。
そして2000年、初めてインドで開催されたマスターズ陸上に参加し、いきなり100メートル走と走り幅跳びで金メダルを獲得してチームメートを驚かせた。さらにその後も中国、タイ、日本などの6つの国際大会に出場し、これまで獲得したメダルは20個を超えた。
なお「運動が健康の秘訣」と語る潘さんは陸上だけでなく、テニス、サイクリング、登山も現役で、特に登山に関しては12年にヒマラヤ山脈に挑んだほか、昨年はアフリカのキリマンジャロ登頂に成功し、台湾人最高齢記録を塗り替えており、「引退」はまだまだ先のようだ。
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