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KGET、EVバスを19年量産へ【表】


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2017年5月4日_記事番号:T00070348

KGET、EVバスを19年量産へ【表】

 電動バス(EVバス)最大手、凱勝緑能科技(KGET)の陳怡仁董事長は3日、馬稠後工業園区(嘉義県)でのEVバス生産工場と研究開発(R&D)拠点の建設に必要な資金を集めるための現金増資が完了したことを明かすとともに、2018年末に完工、19年に量産できるとの見通しを示した。年間1,000台以上の供給能力によって「10年間にEVバス1万台」の台湾市場の需要を満たし、その後の輸出需要にも対応する構えだ。4日付工商時報が報じた。

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 KGETの工場とR&D拠点は昨年11月に着工。これまでに12億台湾元(約45億円)の資金を投じた。今後、市場の状況に応じての拡張を視野に入れており、最終的な投資額は60億元に達し、台湾グリーンエネルギー産業に年間100億元以上の生産額をもたらすと予想している。

 KGETは12年の設立で、EVバスの販売実績は86台。既に新北、桃園、苗栗、台中、雲林・嘉義、高雄、花蓮などで同社のEVバスが使用され、累計走行距離は400万キロメートルに上る。同業他社が電池の持久性や安全面の課題で競争から脱落する中、同社はリン酸鉄リチウム(LFP)電池の台湾最大手、長利科技(Cライフテクノロジーズ)との提携が奏功している。

EV車市場は電池交換方式で

 なお、林全行政院長は3日、台湾EV自動車市場を電池交換方式のモデルで発展させる計画に同意した。充電式の場合、充電に30~40分の時間がかかる一方、電池交換方式であれば5分で済むことがメリットで、日本やドイツも同方式を採用しているという。

 林行政院長はまた、電動バイク市場を5年間で25万台規模に発展させる経済部の計画を「慎重過ぎる」と批判。ガソリン式の4分の1、すなわち年間10万台規模での発展を求めると要求した。