ニュース 電子 作成日:2017年5月8日_記事番号:T00070395
8日付経済日報によると、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は6月上旬にアップルのプロセッサー「A11」の生産を開始、7月に量産、出荷し、年内に1億個用意する予定だ。スマートフォン10周年記念モデルとなるiPhone8は発売遅延の観測があったが、アップルは例年通り9月発表、10月発売を目指しており、鴻海精密工業など組み立てメーカーは年内の業績好調が見込まれる。
市場では、有機EL(OLED)パネルなど部品の良品率の問題で、iPhone8量産が例年の8~9月から今年は第4四半期に遅れ、最悪の場合、発売が2018年にずれ込むと懸念されていた。
サプライヤーによると、TSMCは10ナノメートルプロセスによる「A11」の生産開始を6月4日から10日に延期したが、予定通り6月中に生産量を拡大し、7月には大量出荷する見通しだ。TSMCは、7月末までに5,000万個の在庫を用意する予定だ。
このほか、iPhone8から採用するサブストレート基板(SLP)も6月中旬から量産に入れる見通しだ。景碩科技(キンサス・インターコネクト・テクノロジー)、臻鼎科技控股(ZDT)は予定より1カ月早く良品率が向上しているようだ。
鴻海が鄭州工場(中国河南省)で労働節(メーデー、5月1日)連休開けから2週連続で求人を出すなど、和碩聯合科技(ペガトロン)、緯創資通(ウィストロン)などを含む組み立てメーカーは、ピークとなる第3四半期に向けて労働力確保や従業員教育を急いでいる。部品メーカーによると、組み立てメーカーは8月から出荷量が急増し、iPhone8販売が波に乗れば、年末まで好調の見通しだ。
アップルウオッチ、Q1首位に
一方、ストラテジー・アナリティクスの統計によると、腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「アップルウオッチ」の今年第1四半期出荷台数は350万台に上り、フィットビット(Fitbit)を抜いて世界市場シェア15.9%で首位に浮上した。2位の小米科技(小米、シャオミ)は340万台(シェア15.5%)、3位のフィットビットは290万台(13.2%)だった。
市場観測によると、アップルウオッチシリーズ3は今年第3四半期に発売予定で、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)のみが依然、独占的に受託生産するもようだ。
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