ニュース 農林水産 作成日:2017年5月8日_記事番号:T00070409
台中市政府衛生局は5日、保存期限が切れた加工肉製品のラベルを違法に張り替えるよう従業員に命じたとして、冷凍肉業者の力勤農産(台中市清水区)を摘発し、肉製品10.56トンを押収したと発表した。ただ、市衛生局は4月26日に検査を実施していながら、5月4日にインターネット上で告発投稿があった翌5日まで事実関係を公表せず、期限切れ肉製品の流通を放置したとして、行政も批判を浴びる事態となっている。6日付蘋果日報が報じた。
力勤は、台湾全土の中間卸業者1,000~2,000社に対する市場シェアは1%にすぎない(5日=中央社)
告発は力勤が保存期限が最大4年も経過した大腸頭(豚の直腸部分)が流通しているとする内容だった。力勤は豚肉、鶏肉などの冷凍肉製品を台湾全土の中間卸業者に出荷していた。
告発者は昨年10月、力勤に輸送トラックの運転手として勤務し、ラベルに不審な点があることに気づき、その後同社で経営者が従業員にラベル偽装を命じている現場も目撃したという。
告発者は力勤の経営者が林佳龍台中市長(民進党)の選挙運動の資金提供者で、市側がもみ消しを図ったのではないかと疑問を呈した。ただ、市側は力勤側から政治献金を受けた記録はないと説明している。
台中市政府衛生局の呂宗学局長は6日、力勤に罰金600万台湾元(約2,240万円)を科した他、供給先の調査から、市場に期限切れ食品は市場に流通していないと説明した。
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