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陸委会主委にダークホース、台聯の頼幸媛氏が就任


ニュース 政治 作成日:2008年4月28日_記事番号:T00007044

陸委会主委にダークホース、台聯の頼幸媛氏が就任

 
 劉兆玄・次期行政院長は28日、馬英九新政権の組閣人事の第2次リストを発表し、行政院大陸委員会の主任委員に台湾団結聯盟(台聯)の頼幸媛・前立法委員、教育部長に鄭瑞城・元政治大学学長の就任が決まった。

 劉次期行政院長は頼氏について、「就任以降は台聯の活動には参加しない。馬英九新政権の両岸(中台)政策にも完全に賛成している」と説明した。

 大陸委主任委員に頼氏という意外性ある人選がなされた過程には李登輝前総統との意向があったとされる。馬英九次期総統は25日に台聯の精神的指導者である李前総統と会談し、頼氏の推薦を受けたもようだ。

 頼氏は中国からのタオル輸入を阻止する先頭に立つなど、中台貿易を際限なく開放することには慎重な立場で知られる。頼氏の就任は、新政権発足に伴う「中国ブーム」に一定の歯止めを掛け、馬総統の「親中」イメージを和らげる狙いがあるとみられる。

 大陸委主任委員に女性が就任するのは、蔡英文氏(民進党)以来となる。蔡氏も李前総統の推薦で大陸委主任委員に就任したとされるだけに、李前総統が対中政策に今も隠然とした影響力を持つことをうかがわせた。

 劉次期行政院長は、「組閣は9割が固まり、内閣の全貌が見て取れると思う」と述べた上で、教育部長の人選をめぐって多くの憶測を呼んだことについては、「入閣依頼を行ったのは鄭瑞城氏だけだ」と述べた。

 組閣人事の第2次リストで発表された主な人事は以下の通り。

 ▽国防部長、陳肇敏▽財政部長、李述徳▽教育部長、鄭瑞城▽行政院新聞局長、史亜平▽行政院大陸委主任委員、頼幸媛▽行政院国家科学委主任委員、李羅権▽行政院客家委主任委、黄玉振▽行政院金融監督管理委主任委員、陳樹(以上敬称略)──。