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WHO年次総会の招待状届かず、「基礎が存在せず」=国台弁主任


ニュース 政治 作成日:2017年5月9日_記事番号:T00070443

WHO年次総会の招待状届かず、「基礎が存在せず」=国台弁主任

 陳時中・衛生福利部部長は9日午前、記者会見を開き、世界保健機関(WHO)の年次総会、世界保健総会(WHA)の招待状を受け取っていないことを認めた上で、「WHAに参加できないことは台湾の損失でもあり、国際社会の損失でもある」と強調した。

/date/2017/05/09/18wha_2.jpg陳衛福部部長は、WHAが開かれる22日まで、努力を続けると表明した(9日=中央社)

 9日付中国時報によると、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の張志軍主任は8日、台湾メディアの取材に応じ、WHAに出席する前提と基礎は存在しなくなったと述べた。

 張主任はその理由として、(蔡英文政権が発足した)昨年5月以降、「1992年の共通認識」(92共識)を受け入れず、両岸(中台)が「一つの中国」に属することを認めようとしない点を挙げた。

 国台弁の安峰山報道官も同日、「民進党当局は一つの中国原則を反映した92共識の受け入れを拒否し、台湾のWHA参加に障害を設けた。台湾地区が今年WHAに出席できない責任は全面的に民進党当局にある」と非難した。

 台湾は2009年から昨年まで8年連続で「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」の名義でオブザーバーとしてWHAに出席してきた。しかし、民進党政権への締め付けを強める中国の圧力で、今年の出席は絶望的となった。