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シリコンウエハー争奪戦
、SUMCOが日台米に供給優先か


ニュース 電子 作成日:2017年5月10日_記事番号:T00070451

シリコンウエハー争奪戦
、SUMCOが日台米に供給優先か

 10日付電子時報によると、シリコンウエハーが深刻な供給不足に陥る中、日本のシリコンウエハー大手、SUMCOは、東芝、台湾積体電路製造(TSMC)、インテル、マイクロン・テクノロジーなどへの出荷を優先することを決めたとされる。一方、それほど生産能力が大きくない中国のNOR型フラッシュメモリーメーカー、武漢新芯集成電路製造(XMC)への供給を削減したとされ、シリコンウエハー不足の深刻さがうかがえる。

 シリコンウエハー大手、信越化学工業はこのほど、TSMC、聯華電子(UMC)、インテル、グローバルファウンドリーズ(GF)に対し、3年間の供給契約を提示した。これら大手は、将来の生産能力拡充を見越し、他のシリコンウエハー調達先も模索しているようだ。

NOR型フラッシュ、需給逼迫へ

 NOR型フラッシュメモリーは長年供給過剰が続いていたが、近年スマートフォンへの採用が相次いでおり、今後はモノのインターネット(IoT)分野で需要が高まる見通しだ。

 マイクロンやスパンションが昨年末より、NOR型フラッシュメモリー事業を縮小し、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)や旺宏電子(マクロニクス)など台湾メーカーが恩恵を受けている。こうした中、SUMCOの武漢新芯へのシリコンウエハー供給削減が事実とすれば、需給が逼迫(ひっぱく)していたNOR型フラッシュメモリーの供給がさらに減少する恐れがある。