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インドネシア企業向け協調融資、不良債権化


ニュース 金融 作成日:2017年5月10日_記事番号:T00070461

インドネシア企業向け協調融資、不良債権化

 台湾系銀行9行が参加したインドネシア企業向けの協調融資(シンジケートローン)が不良債権化した。10日付工商時報が伝えた。

 不良債権化したのは、パーム油、木材、家具の輸出を主力とするロイヤル・インダストリーズ・インドネシアに対する4億500万米ドルの融資で、台湾系銀行の融資分は1億500万米ドルとなっている。

 融資に参加した台湾系銀行は幹事行の中国信託商業銀行(CTBCバンク、中信銀)のほか、▽台湾銀行▽台湾土地銀行▽華南商業銀行▽彰化商業銀行(CHB)▽第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)▽台新商業銀行▽華泰商業銀行▽台中商業銀行──の計9行。銀行別では中信銀の融資額が3,500万米ドルで最多だ。

 金融監督管理委員会(金管会)銀行局は、今回の事態を受け、各行の担当者から報告を受けた。関係者によると、問題の融資は昨年末に焦げ付き、今年3月から4月にかけて不良債権に組み入れられた。

 ロイヤル・インダストリーズは、世界的な環境保護の流れで、インドネシアの伐採材輸出が制限されたことにより、業績が影響を受けたとされる。