ニュース 政治 作成日:2017年5月11日_記事番号:T00070499
国民党主席選挙の候補者によるテレビ討論会が10日行われ、中台関係をめぐる立場で候補者間に微妙なずれが見られた。有力3候補の主張を整理すると、中台の積極的な接近を目指す洪秀柱主席に対し、郝龍斌副主席と呉敦義前副総統は現状維持を主張した形だ。
洪秀柱主席(左1)、郝龍斌副主席(左3)、呉敦義前副総統(左4)ら候補者6人が前半は公約を発表し、後半に相互の質疑応答を行った(10日=中央社)
洪秀柱主席は昨年、中台間の1992年の共通認識(92共識)の順守を柱とする「和平政綱」を発表したこと挙げ、「中華民国憲法に基づき、和平政綱で民進党の『台湾独立綱領』に対抗し、両岸(中台)の敵対状態を終結させ、和平関係を発展させることを主張してきた」などと述べ、中台の敵対関係を終結させられるのは国民党だけだと主張した。中台の平和協定締結を念頭に置いた発言だ。
これに対し郝龍斌副主席は「両岸政策で軽挙妄動は絶対に慎むべきだ」とし、「両岸が平和協定を結ぶというが、現実的にはあり得ない。国民党は両岸問題で強みを持っているだけに、軽率な発言をすべきではなく、紛争を起こすべきではない」と反論した。
呉敦義前副総統は「92共識とは両岸が一つの中国の原則を堅持することだが、双方が口頭で異なる解釈をする意味合いも含んでいる。これは馬英九政権の8年間にわたり平和と安定を維持できた重要な基礎だ」とした上で、中台関係のもう一つの原則は「憲法の枠組み下で両岸が統一せず、独立せず、武力行使せずという現状を維持することだ」と述べた。
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