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遠東航空の増資計画、大株主が参加見送り


ニュース 運輸 作成日:2008年4月28日_記事番号:T00007050

遠東航空の増資計画、大株主が参加見送り

 
 経営危機の遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)の増資払い込み期日となった25日、大株主の遠東集団、中華開発工業銀行、中華航空(チャイナエアライン)、国華人寿、マレーシアのタイカ(大家)グループなどがいずれも増資受け入れを見送った。経営再建に向けた増資計画は今後、混迷の度を深めそうだ。26日付経済日報が伝えた。

 遠東集団は現在の出資比率に従い、増資を受け入れる意向を示していたが、最終的に見送りを決定した。

 遠東航空の白旭屏董事長は「特定の相手方と交渉を行う」としているが、増資計画が試練に直面していることは否定できない。消息筋によると、交渉相手は航空業と関係がある企業グループ2社だという。

 遠東航空の財務状況は依然として苦しく、25日の給料日に従業員に支払われたのは給与の6割にとどまり、未払い賃金の総額は6,000万台湾元(約2億700万円)に膨らんだ。

 遠東航空の従業員は「未払い賃金より、会社の先行きが見えないことが心配だ。一部従業員は権益保護を訴えるため、街頭デモも計画している」と話した。

 一方、交通部の何煖軒常務次長は25日、「(増資失敗で)航空機の安全に影響が出る場合には、規定に従って運航停止処分を下す」と述べた。