ニュース 社会 作成日:2017年5月12日_記事番号:T00070526
2万~3万人に1人という難病を患い、身長が123センチメートルで成長が止まった雲林県在住の男性、程健智さん(44)は、病気のせいで思うような人生が歩めず、一度は自殺も考えた。しかし、母親の励ましに一念発起して、大学を卒業。その後はバリアフリータクシーの運転手となり、自分と同じような境遇の身体障害者を助けている。小さな体で日々の仕事に立ち向かう。安全運転に影響が出ないよう、運転席やアクセル、ブレーキには改造を施している(11日=中央社)
幼い頃から発育不全で、たびたび骨折に見舞われていた程さんは、中学生の時に病院で受けた検査により、先天的に骨に脆弱性がある「骨形成不全症」を患っていることが発覚。医師からは「25歳まで生きられない」との診断を受けたという。
病気が原因で程さんは中学校を卒業するのに5年を要し、その後進んだ高校も1年で休学してしまった。さらに彼の両親が営んでいた養殖事業が失敗。経済的困難にも直面した。
そんな中、程さんは自分が生きていることに疑問を感じ、一度自殺を思い立ったことがあったそうだ。そんな時、彼の母親から「困難には勇敢に立ち向かわなくちゃ」と励まされたことがきっかけとなり、奮起して大学受験資格を取得。27歳の時になって嘉義大学獣医学系に合格した。
そして大学生となった彼は自分より32センチ背の高い後輩の女子学生と交際。彼女の両親の反対を押し切って大学2年の時に結婚し、2人の子供をもうけた。
大学を卒業した程さんは、家計を支えると同時に自分と同じような境遇の身体障害者を助ける仕事がしたいと考え、タクシー運転手の資格を取得。さらに政府の補助を受けて購入した身障者向け車両を自分用に改造して業務を開始した。
なお彼の子供の1人も同じく骨形成不全症を患っているが、程さんは自身の経験を語って聞かせ、勇敢に立ち向かうよう励ましているそうだ。
そんな程さんの人生を通じて骨形成不全症に対する社会の理解を深めたいとして制作されたドキュメンタリー映画『踩著夢想的力量』が6月8日より台北市の台北市景文高中や馬偕児童医院などで無料上映される。時間があれば、足を運んでみてはいかがだろうか。
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