ニュース 電子 作成日:2017年5月15日_記事番号:T00070533
ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が12日発表した第1四半期純利益は27億9,300万台湾元(約110億円)で、前期比31.3%減少、前年同期比22.8%減少し、過去25四半期で最低だった。アップルの新型「マックブックプロ」出荷が貢献し、営業利益は46億7,600万元と前年同期比33.1%増加したが、6%近い台湾元高によって為替差損が6億4,900万元に上った。13日付工商時報などが報じた。
第1四半期連結売上高は2,279億1,600万元で前期比14.1%減、前年同期比15.5%増だった。粗利益率は4.73%と前期比0.37ポイント下落、前年同期比0.25ポイント下落した。ノートPC出荷台数は920万台で前年同期より80万台増え、世界首位の座を維持した。
クアンタのほか、ノートPC受託生産、ブランド大手の▽仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)▽和碩聯合科技(ペガトロン)▽宏碁(エイサー)──を合わせると、第1四半期為替差損は40億9,100万元に上った。英業達(インベンテック)は未公表だ。
ノートPC市場、回復へ
クアンタは業績説明会で、中国重慶市の第2工場が下半期に稼働見通しだと明かした。投資額は1億米ドル。市場では、上海工場、常熟工場(江蘇省蘇州市)がフル稼働で、重慶第2工場も主にアップル向けとみられている。
林百里(バリー・ラム)董事長は、今年は世界でノートPC需要が回復に向かうと予測した。ユーザーがスマートフォンやタブレット端末はノートPCの代わりにならないと理解したためだと述べた。
クアンタは、人工知能(AI)に期待し、AI医療システムプラットホームや無人自動車センサー技術を開発しているほか、音声アシスタント端末開発に向け、音声認識の賽微科技(サイバロン)に出資するなど、新分野開拓も進めている。
鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長に総統への呼び声が高いことについて、林董事長(左2)は、企業家は会社にいるのが最も快適だと述べた(12日=中央社)
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