ニュース 社会 作成日:2017年5月15日_記事番号:T00070549
末期の大腸がんを患い、台湾大学付属病院に入院していた司会者でコメディアンの猪哥亮(本名・謝新達)がきょう(15日)午前5時ごろ、亡くなった。享年70歳。おかっぱ頭のヘアスタイルをトレードマークに1980年代から90年代にかけて絶大な人気を誇った人気司会者の死去に、蔡英文総統も自身のフェイスブックページに「彼のユーモアは台湾人共通の思い出だ。台湾は一時代を築いた喜劇王を失った」とコメントするなど、各界から哀悼の声が寄せられている。中国時報電子版など15日伝えた。
猪哥亮は大スターからの転落と復活、4度の結婚など波乱に満ちた人生の幕を閉じた(15日=中央社)
もともと葬儀関連や服飾関連の仕事に就いていた猪哥亮は31歳の時、高雄市の劇場で上演された演劇に初出演し、その際に演じた道化役の登場人物「猪哥亮」が好評を博したことからそのまま芸名に採用して芸能界での活動を開始した。
その後、テレビや舞台のバラエティーショーの司会業に進出すると、台湾語を多用する軽妙で独特なしゃべり口で人気が爆発。絶頂期には、ショーの出演料とビデオの販売収入を合わせた月収が6,000万台湾元(約2億2,600万円)を超えたという。
しかしギャンブル好きがたたり、莫大な収入があったにもかかわらず多額の借金を背負い、93年、取り立てを逃れるために失踪。芸能界から姿を消した。
その後2009年、台南市のいなかで逃亡生活を送っているところをメディアによって発見されたことがきっかけで約10年ぶりに芸能界に復帰。再びテレビのバラエティー番組で司会を務めたほか、数々のドラマや映画に出演するなど精力的な活動を行っていた。
ところが14年、彼は第2ステージの大腸がんを患っていることが発覚した。だが、副作用の影響を懸念して治療を拒否し、芸能活動を継続した。その後昨年9月に病状が急激に悪化して緊急手術を受けたものの、既に末期に至っていることが判明。今年3月末から入院生活を送っていたが、がん細胞が腹腔、肺、肝臓に転移したことおよび肝不全を併発したことで、永眠に就いた。
なお猪哥亮の次女で台湾語歌手の謝金燕(42)は自分の母親に対する仕打ちを恨み、18年にわたり父親と絶縁状態を続けていたが、3月の入院をきっかけに和解を選択。最後に愛娘や孫との幸せな時間を過ごせたことは、せめてもの救いとなったことだろう。
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