ニュース 社会 作成日:2017年5月15日_記事番号:T00070552
台湾の最高司法機関、司法院(台北市中正区)でこのほど、敷地内にある庭園に部外者の男性がテントを設営して数日間にわたり寝泊まりしていたことが発覚。同施設は総統府をはじめ台湾の中央官庁が集中する「博愛特区」に位置し、台湾でも最も警備態勢が厳しいはずのエリアだが、警備員は何日もテントの存在に気付いておらず、インターネットユーザーからは「総統府が中国に占領されても気付かないにちがいない」と揶揄(やゆ)する声が上がっている。
司法院のほか、高等法院(高裁)や高等法院検察署などの司法関連機関が入居するビルは、築80年以上の歴史ある建物で、隣接する総統府との間に位置する敷地には緑豊かな庭園が設けられており、多くの裁判官や検察官にとって憩いの場となっているという。
その庭園にこのほど、突如テントが出現したとの情報を得て蘋果日報の記者が13日夕方、取材に訪れたところ、樹木や植木鉢に囲まれた板張りのデッキにアウトドア用の小さな青いテントが設営されているのが確認された。しかも記者が近づいてみると中から何やら男女の喘ぎ声のような音が漏れ聞こえてくる。
その後、記者の通報を受けて現場に駆け付けた警備員が外からテントを揺らして「何をしている」と呼び掛けると、中から上半身裸の中年男性が顔を出し、「寝ていた。自分一人だけだ」と返答した。
怪しむ警備員が「ここは公的機関の敷地だ。なぜこんなところにテントを張っているのか」と叱責すると、男性は「すみません」と謝罪し、そそくさと服を着てテントを畳み、荷物をまとめて立ち去った。
その場から離れる男性に記者がインタビューしたところ、喘ぎ声のような物音について「映画を見ていただけだ」と釈明した上で、臨時雇いの仕事で南部から台北へ出てきたが、泊まるところがなく、司法院の庭園にテントを張って数日間、宿泊していたと語った。
この庭園を管理する高等法院の黄麟倫書記官長は、庭の周囲は壁があるものの高さは約120センチメートルしかなく、入ろうと思えば簡単に入ることができる上、樹木が生い茂っているため監視カメラの死角も多いと説明。今後は巡回を強化するとの方針を示した。
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