ニュース 農林水産 作成日:2017年5月16日_記事番号:T00070575
行政院農業委員会(農委会)はこのほど、養豚業界に水に希釈したサーコウイルス用の変造ワクチンが流通していることを突き止め、告発を受けた雲林地方法院検察署は15日までに、動物用医薬品業者2人を逮捕した。16日付聯合報が伝えた。
変造ワクチンが原因により死んだとみられる(16日=中央社)
問題の変造ワクチンは、メーカーの出荷段階では1cc当たり75台湾元(約280円)だが、容疑者らは正規のワクチンを水で薄めた上で同65~74元で約10万本販売し、2,500万元を超える不法利得を上げていたとされる。
農委会動植物防疫検疫局(防検局)によると、水で希釈されたワクチンでは豚に十分な免疫力が生まれず、死亡率が上昇するが、豚肉の安全性には問題はないという。
変造ワクチンの被害はこれまでに雲林県、台南市、屏東県などに広がっている。
養豚業界関係者は聯合報の取材に対し、「最近1~2年、豚の死亡が目立つ。変造ワクチンと関連があるのではないか」と話した。同関係者は業界の交流会で変造ワクチンの存在を知り、実際に使用中のワクチンを提出して検査したところ、変造ワクチンと判明したという。
検察は今回の摘発事例が氷山の一角とみて、変造ワクチン製造の全容解明を進めている。防検局は養豚業界に対し、正規代理店からワクチンを購入するよう呼び掛けている。
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