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PCBの欣興が「台湾回帰」、40億元投資へ


ニュース 電子 作成日:2008年4月28日_記事番号:T00007060

PCBの欣興が「台湾回帰」、40億元投資へ


 プリント基板(PCB)最大手、欣興(ユニマイクロン)が今年、台湾での生産拡大に約40億台湾元(約138億円)を投じるもようだ。同社の今年の資本支出の約6割に当たり、過去5年間は中国への投資額が台湾への投資額を上回っていたため、「台湾回帰」は久々の現象となる。26日付工商時報が報じた。

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 同社の今年の台湾投資拡大は、中国が環境汚染対策としてPCBメーカーへの監督を強めたことや、新税制の実施により、華東・華南地区での増産が困難になった事態を受けてのもの。同社の今年の資本支出は当初計画で50億~60億元で、台湾投資はこのうち40億元を占める一方、蘇州工場、昆山工場、欣興同泰に投じる資金は約17億元に過ぎない。   

 同社は25日、第1四半期の業績を発表した。コンシューマ製品向けPCBの全体的低迷により、純利益は前期比約60%減の8億900万元となった。

 なお、下半期の市況については楽観視しており、台湾でのフリップチップ基板の単月生産枚数を、800万~1,000万枚に引き上げる可能性もあるとしている。