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桃園市でC型肝炎集団感染、注射針使い回しが原因


ニュース 社会 作成日:2017年5月17日_記事番号:T00070600

桃園市でC型肝炎集団感染、注射針使い回しが原因

 桃園市政府衛生局は15日までに、同市で相次いで発生した急性ウイルス性C型肝炎患者5人の感染経路を追跡したところ、いずれも同市楊梅区内の開業医「維蓮診所」を受診しており、注射針の使い回しが原因でウイルスに感染したとみられることを突き止めた。16日付自由時報が伝えた。

/date/2017/05/17/19C_2.jpg維蓮診所の李維臣医師(右)は89歳と高齢で、看護師が注射針を使い回していたことを知らなかったようだ(16日=中央社)

 患者5人は30代から60代で、ウイルスの遺伝子配列が共通していた。5人は維蓮診所で自費でビタミン剤、ブドウ糖などの点滴を受けていた。今回の事例は台湾で初のC型肝炎集団感染事件となる。

 これまでの調べで、維蓮診所の看護師が注射針を使い回していたことを認めたほか、現場で廃棄すべき医療器具が使用中の医療器具とごちゃ混ぜに置かれていたことが判明。市衛生局は今月11日、維蓮診所に注射と点滴による治療の禁止を命令していた。

 維蓮診所では昨年6月10日から今年5月12日まで1,200人の患者が受診していた。C型肝炎はウイルスの潜伏期間が6カ月と長いため、市衛生局では受診歴がある市民に自発的に血液検査を受けるよう呼び掛けている。