ニュース 社会 作成日:2017年5月17日_記事番号:T00070602
世界のバドミントン界において台湾は、女子シングルスの戴資穎選手が現在、世界ランキングで1位を維持するなど強豪として知られる。しかし、そんな一流選手の練習用に中古シャトルが支給されていると指摘する声が挙がっている。
黄立法委員(左2)。国訓センターの林執行長(右2)は、もし中古シャトルでコーチが戴資穎を世界一に導いたのなら、すごいことだとコメントした(16日=中央社)
黄国書立法委員(民進党)は16日、記者会見を開き、バドミントンの台湾代表選手がトレーニングを行う国家運動訓練センター(国訓センター、高雄市)では、一般市民のバドミントン愛好家でさえ使わないような中古シャトルが使用されていると指摘。その上で、同センターが購入した新品のシャトルを、一部のコーチが使い古しのものにすり替えている疑いもあると語った。
これについて国訓センターの林晋栄執行長は、「当センターが練習用に中古シャトルを購入することはあり得ず、入荷した時点では全て新品だ」と強調した上で、一度使った後に再使用するかどうかの判断はコーチや選手各自に委ねられていると説明した。なおコーチによるすり替えについては「調査に時間が必要」とコメントするにとどめた。
また、中華民国バドミントン協会の陳志一秘書長は、練習用のシャトルは国訓センターが経費を使って購入し、不足する分については協会がスポンサー企業に提供を要請するなどの方法で対応していると説明。その際、当然、新品のシャトルが提供され、中古シャトルを使うことはないが、一度使っただけで捨てるような無駄使いはしないため、これが誤解を生んだのではないかとの見方を示した。
同センターでトレーニングを行う、リオデジャネイロ五輪・男子ダブルス代表の蔡佳欣選手も、ゲーム形式の練習では必ず新品のシャトルを使用するが、その他の練習では使用済みのものも使っていると証言。また選手ごとに力の強さや打ち方が異なるため、シャトルの痛み方にも違いがあり、廃棄するかどうかは各自が判断していると語った。
どうやらバドミントンをよく知らない議員の勇み足だった可能性が高そうだ。
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