新北市三重区にある貿易会社、中栄貿易が使用期限の切れた胃腸薬「極品正露丸」、「極東正露丸」のラベルを貼り替えて販売していたことが明らかとなり、衛生福利部食品薬物管理署（ＴＦＤＡ、食薬署）などは17日、同社で問題の医薬品546箱を差し押さえた。ＴＦＤＡは薬局などにきょう18日午後３時までに両製品の販売を停止するよう命じた。18日付自由時報が報じた。
台湾でも正露丸は整腸薬として有名で、「臭薬丸子（臭い薬）」と呼ばれる（17日＝中央社）
問題の製品の中には２年前に使用期限が切れたものもあった。中栄貿易の責任者、詹至賢容疑者は使用期限の改ざんを認めており、新北地方検察署は取り調べ後、保釈金250万台湾元（約920万円）で詹容疑者を釈放した。
新北市政府は中栄貿易に対し、18日中に返品方法を発表するよう命じた。ＴＦＤＡリスク管理組の李明鑫組長は、両製品の使用者は直ちに使用をやめ、体調不良の症状が出た場合は医師にかかるよう呼び掛けた。
