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Aデータも家庭用ロボット発表、9月出荷開始


ニュース 機械 作成日:2017年5月18日_記事番号:T00070628

Aデータも家庭用ロボット発表、9月出荷開始

 メモリーモジュール大手、威剛科技(Aデータ・テクノロジー)は17日、自社ブランドの家庭用ロボット「Aロボット」2種を発表した。8月から受注開始、9月から出荷開始する。18日付経済日報などが報じた。

/date/2017/05/18/05adate_2.jpgAロボット大は高さ54センチで重さ5キログラム、小は25.5センチで1.2キロだ(17日=中央社)

 Aロボットの販売価格は大型が2万台湾元(約7万3,700円)以下、小型が9,000元以下。子供の利用を想定している。輸出するため、中国語の他、日本語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語にも対応している。

 Aロボットは自社のメモリーモジュールを搭載。今後プロセッサー、LED(発光ダイオード)、液晶パネル、バッテリーなどの部品は聯発科技(メディアテック)、新普科技(シンプロ・テクノロジー、SMP)など台湾メーカーから優先的に調達し、英業達(インベンテック)に生産を委託することを検討している。

 陳立白董事長は、1年以内に売上高が10億元に達すれば、事業のスピンオフ(分離・独立)を検討すると語った。来年は第2世代、2018年は第3世代ロボットを発売予定で、介護ロボット参入も視野にある。

 陳董事長はまた、携帯電話市場の生産額は4,000億米ドルに上るが、ロボットは次の10兆元産業と見込め、15年後にはロボットなど人工知能(AI)市場が携帯電話市場を上回ると予想した。

中台停滞、ハイテク産業に打撃

 陳董事長は、DRAMとNAND型フラッシュメモリーの供給不足は8月まで解消せず、過去最長になると予想した。第2四半期のDRAM契約価格は10~15%上昇するものの、第3四半期は需給が均衡すると予測した。

 陳董事長はこの他、世界中が中国との提携を望んでおり、両岸(中台)関係の停滞は台湾のハイテク産業にとっても打撃だと述べた。台湾政府は新南向政策を推進しているが、台湾は東南アジア諸国連合(ASEAN)と外交関係がなく、関税の優遇もないので、韓国と競争できないと訴えた。