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作成日:2008年4月28日_記事番号:T00007067
TSMCの混載DRAM訴訟、二審も敗訴か
台湾積体電路製造(TSMC)が米ユニラム社の混載DRAMに関する企業秘密を不当に使用したとして訴えられた裁判で、一審に続き二審でもTSMC敗訴の判決が下されたとの情報が流れている。TSMCは混載DRAMの受託加工に関する商談を中止するよう内部通達を出すなど、対応に追われている。28日付自由時報が伝えた。
TSMCは昨年9月に一審のサンフランシスコ連邦地裁でユニラム社に対する3,050万米ドルの賠償金支払いを命じられたことを不服として、上訴していた。
TSMCは裁判の結果について、公表は行っていない。取材に対しては、敗訴という表現を避け、「すべての手続きは完了しておらず、一部の判決が確定しただけだ。受託加工には影響はない」と説明している。
TSMCは29日に1~3月期の業績説明会を開く予定で、蔡力行執行長(CEO)がどのような説明を行うか注目される。特に賠償金の決算計上、顧客への影響などが焦点となる。
TSMCはグラフィックICなどに搭載する混載DRAMの開発に力を入れてきただけに、敗訴による一定の影響は避けられない見通しだ。問題となった技術に関しては、企業秘密という性格上、詳細は明らかにされていない。