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就任1周年の蔡総統、談話発表せず


ニュース 政治 作成日:2017年5月22日_記事番号:T00070682

就任1周年の蔡総統、談話発表せず

 蔡英文総統は20日、就任1周年を迎えたが、支持率が低迷する中、特別な談話の発表は見送り、目立った活動も控えた。唯一「1周年談話」らしき発言となったのは、前日の19日に海外中国メディア代表団と会見した際の談話で、内容は過去1年間の改革の正当性を主張するものだった。21日付の自由時報などが伝えた。

 蔡総統は代表団と会見した席上、自らが過去1年間取り組んできた改革に触れ、「改革の足取りが止まることはない。それは政権担当チーム全体への私の命令だ」と強調。その上で、「1期目、初年度に最も困難な改革に取り組んだ総統は過去にはいなかった」と振り返った。最近の世論調査で支持率が低下していることについても、「私は世論調査のために仕事をしているわけではなく、台湾のために仕事をしている。世論調査の数字の変化は予想していたことで、必ず払うべき代価だ」と述べた。

 蔡総統はさらに、「改革に有利なことであれば、政府は人に嫌われることを恐れない。今進めているのは歴代総統がなし得なかった改革だ」と続けた。

 就任1周年当日の20日、蔡総統は総統官邸で恵まれない子どもたちとの非公開の昼食会に出席するなどして過ごした。

/date/2017/05/22/17tsai_2.jpg蔡総統は子どもたちとぬいぐるみで遊んだりして過ごした。最近は厳しい表情の写真が多かったが、久々に笑みが見られた(20日=中央社)