ニュース 社会 作成日:2017年5月22日_記事番号:T00070686
がんを患った高校生が、化学治療のため髪の毛が抜け落ちることが嫌で不登校になりかけたところ、この生徒が恥ずかしい思いをしなくて済むよう、クラスの男子生徒全員が頭を丸刈りにして応援するというエピソードが感動を呼んでいる。
彰化県の達徳高級商工職業学校(達徳商工)に通う高校3年生、蕭鈺隆さんは、家庭内暴力が原因で夫と離婚した母親と3人の兄弟とともに暮らしている。そんな蕭さんの母親は野菜売りの仕事で稼いだわずかな生活費で子供を育てていたが、2011年に乳がんにかかっていることが発覚した。
「子供を残して死ぬわけにはいかない」と病に打ち勝つことを決意した母屋は、親類や友人に借金をして手術を受け、治療に努めた。当時、蕭さんは学校から帰るとすぐに母親をマッサージするなど懸命に看病したという。そのかいあって彼女の病状は回復。再び仕事ができるようになった。
しかしひと安心したのもつかの間。今度は高校1年生になったばかりの蕭さんが第3ステージの悪性リンパ腫を患っていることが発覚した。彼はショックを受け、涙を流して落ち込んだが、息子の命を救おうと必死に努力する母親の姿にがんばって生きていこうと決意したそうだ。
ただ、がんの化学療法を受け、髪の毛が抜け落ちてしまった姿を見られたくなかったことから、蕭さんは一時、不登校になりかけたという。しかしそんな彼の気持ちを知った同じクラスの男子生徒約40人は全員で頭を丸めて蕭さんを励まそうを考え、これを実行した。
その結果、蕭さんは治療を受けつつ学校に通い続けた上、成績も常にトップを維持。その上、ボランティア活動にも従事し、地域住民に無料で自動車やバイクの点検サービスを行ったという。そんな彼はこのほど、台湾全土の学生の中から、模範となるような活動を行ったり、突出した才能を発揮した者に贈られる「総統教育奨」を受賞した。
蕭さんは「懸命の治療や看護を施してくれた医師や看護師、募金で医療費を集めてくれた同窓生、自宅までやってきて補講を行ってくれた教師の温かい気持ちが病魔に打ち勝つ最大の力となった」と語る。将来はソーシャルワーカーになって困っている人を助けるのが夢だという。病気に打ち勝ってぜひ夢を叶えてもらいたいものだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722