ニュース 政治 作成日:2017年5月23日_記事番号:T00070711
世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)が22日、スイス・ジュネーブで開幕し、台湾の陳時中・衛生福利部(衛福部)部長は同日、台湾が中国の圧力でWHAへの出席を認められなかったことについて、WHOに抗議文を送ったことを明らかにした。23日付聯合報などが伝えた。
陳部長は、中国がWHOで一つの中国の原則を持ち出せば、両岸(中台)の距離は広がるだけだと述べた(22日=中央社)
陳部長は「大陸(中国)が一つの中国の原則に基づき台湾のWHA参加を妨害したことは、率直に言って汚れた政治をWHAという健康の殿堂に持ち込むもので誤りだ」と批判した。
陳部長はジュネーブ入り後、台湾外交部の協力を得て、各国代表団と実質的な接触に努めた。
行政院大陸委員会(陸委会)の張小月主任委員は同日記者団に対し、「WHAは医療の角度から出発したもので、元々政治とはいかなる関係もない」と批判した。
WHAには台湾と外交関係がある国々が台湾をオブザーバー資格でWHAに出席させることを提案したが、中国の反対で議題として採択されなかった。ただ、外交関係があるスワジランド、ソロモン諸島などのほか、米国、ドイツ、オーストラリアなども台湾のWHA出席を支持する内容の発言を行った。
中国国家衛生・計画生育委員会の李斌主任は同日、台湾のWHA出席問題について、「台湾の国際組織活動への参加は、一つの中国の原則によって処理されるべきだ」と強調。その上で、「一つの中国の原則を前提として、大陸は台湾が世界的な衛生事務に参加する上で妥当な措置を取る。台湾民衆の健康福祉には全く影響しない」との認識を示した。
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