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作成日:2008年4月29日_記事番号:T00007072
ダイバー8人遭難事故、47時間ぶりに全員救出
屏東県墾丁沖の七星岩で26日、スキューバダイビング客7人とインストラクター1人が海へ出たまま行方が分からなくなっていた遭難事故は、28日夜、約47時間ぶりに8人全員が奇跡的に救出された。体力の低下と軽い脱水症状がみられるほかは全員健康状態に問題はなく、心配していた家族らをほっとさせた。
インストラクターの丁柏齢(31)さんを含む、男性6人、女性2人の8人は26日午前、台湾本島最南端の岬、鵝鑾鼻(がらんび)の南方に位置する七星岩海域でダイビングを行っていた。しかし同海域は海面と海中で潮の流れが逆となる難所で、8人は海面に向けて浮上する際、強い潮の流れに巻き込まれて北に押し流された。
27日午後1時ごろ、台東県の香蘭と緑島の間を仰向けになって手をつなぎながら漂流していた8人は、相談の結果、二手に分かれ一組は香蘭海岸に向けて泳ぎ、もう一組はその場にとどまることを決めた。二手に分かれた後間もなく、沖合に残っていたインストラクターの丁さんはやはり海岸を目指そうと考えを変え、同日夜11時過ぎ海岸に到着した。丁さんはすぐにその場にいた釣り客に救援を求めた。
その後、海岸巡防署、国家捜救中心、台東県消防局など陸、海、空から捜査を行い、会場を漂流していた7人を順次発見しヘリコプターで救出していき、28日午前10時45分最後の1人を救助した。
インストラクターの丁さんは幸運にも救助された後すぐ、交際している女性に結婚を申し込もうと決意したという。